自覚症状のない脊髄損傷。後遺症認定はできますか? 岡山県備前市 H・J様

【質問】

2カ月前に備前市内の県道を走行中に追突事故を起こし、自分・相手方の両方とも備前市内の救急病院に搬送されました。

 

診断の結果、相手方は軽いむち打ちで、私の方は足の骨折で入院となりました。

1カ月ほど入院をしたのですが、入院1週間目にMRI検査を受けたところ、脊髄損傷の箇所が見つかりました。

 

しかし、不完全脊髄損傷であるためか、麻痺やしびれなどの症状はなく、目立った不快症状もありません。

現在は骨折も治り、リハビリと治療のために週1回通院していますが、以前どおりに歩行も出来ており、脊髄損傷の後遺症らしい後遺症もありません。

 

ですが、医師から「脊髄は一度傷がつくと治らない」との説明を受けており、今後、後遺症が出ないか不安で仕方がありません。

自覚症状のない脊髄損傷でも、後遺症の認定を受けることはできるのでしょうか?

 

【回答】

岡山県備前市のH・J様、ご質問いただきありがとうございます。

 

脊髄損傷は、損傷場所により症状が大きく異なります。

脊髄は首から尾てい骨までの背骨の中を通っているのですが、損傷個所が上部であるほど障害の度合いが重くなる傾向があります。

また、脊髄が完全に切れる「完全脊髄損傷」に比べ、一部が切れる「不完全脊髄損傷」では症状の出方は千差万別で、「一人として同じ症状の患者はいない」とも言われています。

なので、MRIで脊髄損傷がみつかっても、損傷程度が軽微であったり、重要な神経が通っていない場所であったりすると、脊髄損傷の症状が全くでない人もいます。

 

脊髄損傷の場合は、障害の症状が直ちに出ることがほとんどで、その後緩やかに回復するか現状維持であることが多いので、交通事故後数年が経ってからでは、弁護士が介入しても脊髄損傷の後遺症と認められることは難しいです。

 

備前市のH・J様の場合、「交通事故による脊髄損傷が認められるが、それによる後遺障害がない」という状態になりますので、弁護士の見解からすると現在の状態では後遺障害認定を受けるのは難しいと言えます。

 

しかし、脊髄損傷の症状はしびれや麻痺が代表的ですが、自律神経の乱れによる異常発汗やめまい・頭痛・吐き気・低血圧・排尿障害やEDなど広範囲にわたります。

また、季節の変わり目などでそういった症状が強く出ることもあるので、事故後2カ月では自覚症状がなくても、数週間後には症状が出ることもあります。

症状固定後にこのような症状が出ても、保険会社は後遺症と認めることはほとんどないため、医師や弁護士に症状固定の時期を相談した方がよいでしょう。

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