左腕が脊髄損傷で動かないのに保険会社が認めない 香川県善通寺市 T・N様

【質問】

1年前に、善通寺市内の県道を歩行中に、自動車にひかれました。

3カ月入院をしたのですが、交通事故当初から左腕が動かなくなったため、精密検査をしたところ、脊髄損傷がみつかりました。

医師の説明によると、「脊髄損傷と言っても不完全脊髄損傷であるので、左腕に限定して麻痺が起こっているのかも」と言われました。

 

その後、通院とリハビリを続けていますが一向に良くならず、先日、加害者の保険会社から治療費の打ち切りの連絡がありました。

私からすれば脊髄損傷で腕が動かなくなり、納得がいかないところもありましたが、医師から「症状固定をしていい時期かも」と言われたため、症状固定して本格的な示談交渉にうつりました。

 

そうすると保険会社から、「医師の診断書を見たが、画像診断でも脊髄損傷の箇所がはっきりしておらず、脊髄損傷の場所も腰に近い部分で、腕に麻痺が起こる個所とは考えづらい」と言われ、脊髄損傷の後遺障害を認めてくれません。

弁護士に頼んで保険会社と争うことも考えていますが、弁護士に頼めば脊髄損傷の後遺症を認めてくれるのでしょうか?

 

【回答】

香川県善通寺市のT・N様、ご質問いただきありがとうございます。

 

まず、後遺障害認定にあたり、最重視されるのが医師の所見です。

いくら保険会社が「脊髄損傷でない」と言ったところで、医師の診断が出ていれば、それを覆すことは難しいです。

反対に弁護士が「脊髄損傷である」と主張しても、その主張の理由となる証拠がなければ、後遺障害認定を受けることができません。

 

善通寺市のT・N様のケースでは、医師の診断書に大きな問題があると思われます。

脊髄損傷の多くは、損傷個所より下に麻痺などの症状が出ることが多く、保険会社が主張するように腰の脊髄損傷であれば、腕に麻痺が出ることは稀だと言えます。

 

腕に麻痺があるのでしたら、首から胸にかけての脊髄に脊髄損傷が起こっていないか入念な検査が必要になりますし、脊髄損傷の箇所が見つからない場合は、神経根の圧迫や断絶、筋肉組織の断裂など、脊髄損傷以外の原因の可能性も考えて診断するべきです。

つまり、腰の脊髄損傷と左腕の麻痺で因果関係を持たせるのではなく、別個に症状と原因の書かれた診断書が書かれていれば、問題が起こらなかったかもしれません。

 

とはいえ、医師の中には交通事故の診断書の正しい書き方を理解していない者もいますので、弁護士にお願いをして書き方を正してもらうと良いかもしれません。

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