脊髄損傷の治療中で家事ができない。家政婦の費用を請求できる? 愛媛県今治市 S・A様

【質問】

1カ月ほど前に、今治市内の県道を歩行中に、ハンドル操作を誤った自動車にはねられました。

 

利き腕である右腕を骨折した上に、不完全脊髄損傷で左腕が麻痺している状態となり、現在も今治市内の病院に入院して、治療とリハビリをしています。

 

私は専業主婦なのですが、小学1年生の子供がおり、夫も仕事が忙しいため、家の家事ができるものがいません。

私や夫の両親も今治市外に住んでいるため、毎日の家事をお願いするわけにもいかず、夫もほとほと困っているそうです。

 

そのため、子どもが帰ってくる夕方から夫が帰ってくるまでの間に、夕飯の用意や掃除などの家事をしてくれる家政婦を雇おうかという話になっているのですが、費用の面から迷っている状態です。

 

骨折と脊髄損傷で入院中の場合、家政婦の費用を、相手方の保険会社に請求することは可能なのでしょうか?

 

【回答】

愛媛県今治市のS・A様、ご質問ありがとうございます。

 

交通事故により被害者が家事を行えず、家事代行サービス(家政婦など)を依頼した費用は、相手に請求することができます。

 

愛媛県今治市のS・A様の場合も、保険会社に家政婦の費用を請求することができますが、いくつか注意点があります。

 

1つは、過剰な家事代行サービスは認められないことです。

一般的な炊事・洗濯・掃除であれば認められますが、「毎日主人を駅まで送り迎えする」「扉の立てつけが悪くなっているので修理しておいてもらう」などは、家事の範囲と認められません。

 

2つ目は、退院後は家事代行サービスの費用を認めてもらえない可能性があるということです。

入院中は家事の担い手である人間がいないので認められますが、退院後は脊髄損傷の後遺症などの重さにより、「家事をするのには支障がない」と判断されると、家事代行サービスの費用は認められません。

 

3つ目は、休業補償が受け取れない事です。

専業主婦であっても、サラリーマンと同じく入院中は給料の補てんである休業補償が認められるのですが、家事代行サービスを使っている場合には、家事の代行サービスによって補てんされているため休業補償は支払われません。

 

主婦の休業補償は自賠責基準で5700円/日、弁護士の基準では約9900円/日となるため、家事代行サービスの費用とどちらが多いか計算する必要性があります。

計算には知識も必要となるため、弁護士に依頼をして示談交渉してもらうことをお勧めします。

家事代行サービス以外にも請求できるものもあるため、弁護士に頼んだほうが請求漏れがなく、トータル的な保険金額も上昇する可能性が高くなります。

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