脊髄損傷の症状固定後に死亡した場合、逸失利益の支払いは? 徳島県小松島市 A・H様

【質問】

妻が交通事故に遭い、脊髄損傷を患ってしまいました。

脊髄損傷の後遺症で後遺障害等級3級の認定を受けました。

 

症状固定や後遺障害認定が終了し、加害者側の保険会社と示談交渉を行おうとしていた矢先、妻が入院先の病院で心臓まひにより、死亡しました。

 

病院のカルテからも、治療に関して医療過誤の疑いはなく、脊髄損傷を負った徳島県小松島市で起きた交通事故に起因するものでもなく、急性の心臓まひということでした。

しかし、示談前に妻が心臓まひで亡くなったことで、加害者側の保険会社と、妻の逸失利益に関して揉めています。

 

逸失利益は、交通事故に遭わなかった場合、症状固定後に得られたであろう給料補填をするもので、今回のように症状固定後3ヶ月で亡くなられていた場合、3ヶ月分しか支払わないと加害者側の保険会社が言ってきました。

 

以前は、逸失利益は平均余命から計算されるから、奥様の年齢からすると、25年の余命になりますと言っていたのです。

症状固定をし、後遺障害認定が終了した直後の話との大きな違いに驚いています。

 

この場合、保険会社が言うとおり、症状固定から死亡までの3ヶ月分の逸失利益しか受け取ることが出来ないのでしょうか?

 

【回答】

徳島県小松島市のA・H様、ご質問いただきありがとうございます。

 

交通事故の症状固定から示談成立までの間に、交通事故の被害者が亡くなるという事例は、あまり無いことです。

しかし、実際に起こった場合には、症状固定から死亡までの分を逸失利益として認めるのか、症状固定時の患者の平均余命から逸失利益を算出するのかで、かつて裁判が起こった事例があります。

 

この裁判は、上告するたびに逆転判決が出るなど、裁判所の判断も難しいものであったと言えます。

 

最高裁の判決を理解出来るように説明します。

交通事故の時点で、余命2ヶ月のがんであるなどの特別な場合以外は、症状固定して逸失利益を考える際に死亡していても、平均余命で計算すべきであるという判決でした。

 

脊髄損傷を負った徳島県小松崎市のA・H様の奥様のケースでは、3ヶ月分の逸失利益だけにするというのは、保険会社の暴論に近いです。

よって、平均余命による逸失利益の計算が妥当と言えます。

 

それでもなお保険会社が応じない場合は、早期に弁護士を雇って対応することをおすすめします。

逸失利益の差額が、年収によっては5000万円以上になる可能性もあるため、加害者側の保険会社に負けない示談交渉を行う必要性があります。

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