脊髄損傷の治療で幹細胞治療は使えますか? 徳島県三好市 S・H様

【質問】

3か月前に徳島県三好市内の県道で交通事故に遭い、胸から下が麻痺となる脊髄損傷を負いました。

治療期間を終えて、本格的なリハビリに入ると担当医師から言われたのですが、脊髄損傷の回復のためのリハビリではなく、残った機能を使って日常生活が送れるようにするリハビリだと言われました。

 

二度と歩くことが出来ないという虚無感と闘いながらリハビリをしていたのですが、先日脊髄損傷患者が幹細胞治療を受けて、劇的な回復をしたとの記事を見ました。

私も出来れば幹細胞治療を受けてみたいのですが、事故の過失割合は0:10なので、加害者側の保険会社が治療費を全額支払っています。

 

高額な治療費のかかる幹細胞治療を、保険会社に認めてもらうことは出来るのでしょうか?

 

【回答】

徳島県三好市のS・H様、ご質問ありがとうございます。

 

幹細胞治療は自分の骨髄液を採取し、幹細胞を培養して点滴で体内に戻すことで、脊髄損傷部分に幹細胞が集まり、炎症を抑え神経の保護を始める『賦活化』の作用が起こり、脊髄損傷の大幅な改善がみられるというものです。

 

保険会社が認める交通事故による脊髄損傷の治療は、『健康保険適用の治療の範囲内』である事が前提です。

実は幹細胞治療は健康保険適用の治療法なのですが、治療を受けるには数々のハードルがあります。

 

1つ目は、受傷してから31日以内を目安とした、急性期の重症患者である事。

2つ目は、治療を実施しているのが札幌医科大学に限られ、年間数十例しか認められない事。

3つ目は、全ての脊髄損傷患者に効果があるわけでなく、検査の結果治療を受けられないこともあります。

4つ目は、保険適用で1回あたりの薬価が1500万円かかるため、患者の負担割合にもよるが数百万円単位での治療費がかかる事が挙げられます。

 

徳島県三好市のS・H様のケースでは、受傷から3か月が経過しているので治療を受けることができません。

 

しかし、将来的には急性期以外の患者にも、幹細胞治療の門戸が開かれる可能性もあります。

逸失利益や後遺障害慰謝料などを見据えて加害者側の保険会社と示談をされると思いますが、一般の方が保険会社と示談交渉をすると、不利な条件で示談を終えてしまう事がほとんどです。

 

『あの時の示談をきちんとしていれば、幹細胞治療の費用もねん出できたのに。』とならないためにも、弁護士に依頼をして示談交渉を進める方が良いでしょう。

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