脊髄損傷の急性期のリハビリにおける注意点

一般に、脊髄の上の方を損傷するほど、障害の症状が重くなります。

首に近い部分の脊髄を損傷すると、横隔膜に麻痺が生じて呼吸が困難になる場合もあります。

このような症状が起きた場合は人工呼吸器を用いて社会復帰を目指します

 

自発呼吸ができる場合でも、首の付近の脊髄を傷めると腹筋が弱くなるので息をしっかり吐けなくなります。

たんが喉にからまりやすいので、呼吸の訓練がリハビリの大事な項目になります。

 

脊髄損傷の部位や麻痺の度合いによって排尿機能が異なりますが、排尿障害がある場合は尿路感染症の予防に留意することも大切です。

尿道カテーテルを清潔に管理することで感染症を予防します。

リハビリでは、麻痺の状態や手をどの程度動かせるかによって排尿の方法を選択します。

 

脊髄損傷の症状がある方は、同じ姿勢を長く続けざるを得ないので、下肢静脈血栓症にも注意しなければなりません。

下肢静脈血栓症とは、長時間脚を下に下げたまま足の運動を行わないと、足の静脈の血液は上方に押し上げる力が加わらないために血の塊が血管内にできる病気です。

リハビリで姿勢を変えることで下肢静脈血栓症を予防します。

 

長い間体を動かさないでいると、筋肉や関節周辺が固くなって関節の可動域が狭まる拘縮(こうしゅく)が起こりやすいので注意が必要です。

いったん拘縮が起きるとその部位を動かすと痛みが生じてますます運動するのが困難になります。

リハビリでは、拘縮の予防のためには、ストレッチ運動を中心とするリハビリを行います。

 

急性期におけるリハビリテーションが、以降のリハビリのカギを握ると言っても過言ではないため、正しいリハビリテーションをすることが重要になります。

 

筋肉は使わなくなるとすぐに弱ってくるのですが、健常者ならば「一歩も歩かない生活」と言うのは、トイレに立ったり寝るためにベッドに行ったりといった最低限の日常生活はしていますので気づきにくく、加齢や運動不足で徐々に衰えていくので自覚があまりありません。

 

ですが、脊髄損傷の場合は交通事故にあったその日から筋肉を動かすことがなくなるため、介護家族の想像以上のスピードで衰えることがあります

 

そのため、医者からリハビリテーションの許可が出たら、その日から少しずつでも繰り返しした方がよいのです。

 

早くからリハビリテーションを始める利点は筋肉を衰えさせないだけでなく、様々な利点があります。

体に刺激を与えることで、動きづらかった指が動くようになったり、食事の呑み込みが出来るようになったりと、現状の改善も望めるからです。

 

また、脊髄損傷患者も、「今の自分に出来ることと出来ないことを理解して、改善に向けての意欲を早期から持つ」という心構えができるため、その後のリハビリテーションや生活に対してのモチベーションを上げることができます。

 

ですが、急性期であるため無理は禁物なのは言うまでもありません。

つい、介護家族がもっと頑張れと言ってしまったり、逆に脊髄損傷患者が早く元に戻りたいと過度にしてしまったりしてしまうと、かえって逆効果となってしまう可能性もあります

 

なので医師や理学療法士の指導を受けつつ、もし心がつらくなったら心理療法士に相談しながら、リハビリテーションを進めていくとよいでしょう。

 

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