交通事故による脊髄損傷 体験談

脊髄損傷の介護

 

 

脊髄損傷による四肢麻痺者は、自力で行える日常生活動作はほとんどなく、日常生活のあらゆる面で介護が必要となってきます。
四肢麻痺に至らなくとも、損傷程度によって日常生活動作がある程度制限されます。

ですので、身体介護する上で、脊髄損傷者ができる動作と介助が必要な動作について話し合い、自立支援を考えなければなりません。

今回は脊髄損傷患者に対して行われる具体的な介護について紹介します。

 

排尿管理

排尿の管理で重要なことは、残尿を残さないということです。
残尿とは、尿を出しきれず、常に一定の量の尿が膀胱内に溜まってしまう状態のことを言います。
残尿があると膀胱感染を起こし、さらには腎臓への感染が起こり、腎不全を起こす可能性があります。

膀胱の感染から腎不全を起こし死亡する例は非常に多いので、排尿管理は非常に重要です。
排尿方法は、損傷程度によって異なりますが、用手排尿(介助者の手によって腹圧を高め排尿を促す方法)あるいは自己導尿(自分で尿道からカテーテルを入れて膀胱に溜まった尿を出す方法)などがあります。

また、排尿状態を把握するため、排尿時間、排尿量、残尿、尿意の有無、尿失禁量、飲水量などを記録します。
飲水量としては1日あたり1.5リットルから2リットルを目標にするとよいそうです。

 

排便管理

排便をコントロールするために、食後30分を目安とし、決まった時間に便座に腰掛けること、規則正しい食事、適度の運動、腹部マッサージ、十分な水分摂取、繊維成分の多い食物の摂取などが大切だと言われています。

排便管理としては、緩下剤(便を柔らかくする)と座薬(大腸を刺激する)を使用し、さらに摘便を併用することが多いようです。
また、排便管理と共に重要なのが、肛門周囲を清潔に保つことです。
排便後に紙で拭く程度では、肛門周囲は十分清潔にはなりません。肛門が汚れたままの状態ですと、うっ血が起こったり、かゆみや痛みの原因になったりします。

ですので、肛門部の清潔のために温浴が推奨されています。
方法としては、排便後に大き目の洗い桶に適温の湯をため、臀部をしばらく浸してから洗浄します。
温浴をすることによって、肛門とその周囲が清潔になるだけでなく、臀部を温められることで肛門括約筋の緊張がほぐれ、痛みが和らぐという効果もあります。

 

褥瘡(じょくそう)予防

褥瘡とは、骨の突出した部位など局所が持続的に圧迫されて血行が阻害されることによって、皮膚と皮下組織に虚血性変化や壊死が起こり、皮膚潰瘍などが生じる状態をいいます。
床ずれ(とこずれ)とも呼ばれています。
脊髄損傷患者の多くは、自身で身体を動かすことが困難なので、褥瘡が起こりやすい状態にあります。
定期的に十分な体位変換を行う必要があります。
2時間ごとが基本とされていますが、体圧分散寝具を使用すれば、4時間あるいはそれ以上の間隔で行われることもあります。

また、局所の持続的圧迫以外の褥瘡発生の原因として、栄養状態の悪化、血圧の低下などがあります。
ですので、褥瘡予防のためには、皮膚面の保湿と保清、栄養管理も重要であると考えられています。

このように、脊髄損傷患者は、長期臥床による様々な合併症あるいは併発症の危険があります。
これらを防止するために、脊髄損傷患者に対して頻繁な体位交換、他動運動、マッサージ、入浴、陰部洗浄等の介護が必要となります。

 

食事介護

脊髄損傷の麻痺が下半身である場合には、健常者と変わらず自立して食事することが出来ます。
しかし、上半身にも麻痺があり、腕が動かない・腕が口元まで上げられないと言う場合には、食事の介護が必要になります。

具体的には、食事は一口で含める大きさにし、噛みやすくする必要があります。
そして、食事中は常に観察して、声掛けをすることが重要になります。
会話やアイコンタクトなどで意思の疎通が出来るのならば良いのですが、発声が出来ないのであれば、「食べ物が熱い」「肉が固くて呑み込めない」など不具合があっても気づきづらいです。
そのため、食事中は患者から目を離さず、口の中の食べ物がなくなってから、次の食べ物がどういったものか説明して口に入れる必要があります。

また、のどから下にも麻痺がある場合には、飲み込む力が弱いため誤嚥をしやすくなります。
食べ物は通常食道を通って胃へと運ばれるのですが、誤って気管の方に食べ物が入ってしまうことがあり、健常者ならば咳き込むことにより気管より排出されます。
ですが、麻痺がある場合にはうまく排出できずに、食べ物がのどに詰まり窒息の危険性があるので、さらに注意が必要となります。

 

温度管理
脊髄損傷の症状に、温度を感じなくなると言うものがあります。
足に氷が当たっても、熱湯がかかっても、全く冷たくも暑くとも感じません。

それと合わせて、自律神経が働かなることにより、汗をかかなくなることがあります。
汗をかくことにより上がり過ぎた体温を下げて調整するのですが、それが出来なくなることにより熱中症に似た症状を起こすことがあります。

そのため、冬場に電気毛布を使って脱水症状を起こしたり、足に当たった電気アンカで低温やけどを起こしたりする危険性があるので、一年中エアコンを使い一定の室温を保つことが望ましいです。

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