交通事故による脊髄損傷 体験談

脊髄損傷のリハビリ

 

 

脊髄損傷のリハビリテーションは、失われた機能を回復させることではありません。というのも、神経が再生しない以上、現在の医学では回復させることは不可能だからです。

脊髄損傷のリハビリテーションでは、残された機能を最大限に生かし、可能な限り日常生活動作を自立させていくということが目的となってきます。

今回は、脊髄損傷患者の具体的なリハビリテーションについて紹介します。

 

急性期のリハビリテーション

脊髄損傷急性期には、残存機能の評価、機能回復の予測、合併症の発生予防と治療が重要です。

主な合併症として、尿路感染、肺炎、下肢静脈血栓症、関節拘縮、褥創(床ずれ)などがあります。

頸の上の方での損傷では、呼吸が困難になるため人工呼吸器の使用が必要となることもあります。

 

また、頸での損傷では、腹筋が使えないので、息を吐く力が弱く、痰を吐きだすのが困難となります。

そのため、痰づまりや肺炎などによる呼吸障害が発生しやすくなるので、早期からの呼吸訓練が必要となります。

排尿管理も重要で、尿路感染を予防するために尿道カテーテルの清潔に管理すること、患者の残存能力に応じて適切な排尿手段を選択することが重要です。

下肢静脈血栓症、拘縮、褥創などの予防についても、なるべく早期から離床、リハビリテーションを進め、少しでも動くところは動かし、関節を動かす訓練を行うことが重要になります。

 

回復期のリハビリテーション

急性期を過ぎれば回復期リハビリテーション病棟などに移り、社会復帰へ向けた積極的なリハビリを施行していきます。

両足の麻痺がある場合には、足を投げ出して座る長座位の獲得が日常生活を送るうえで重要となるため、上肢の筋力強化が必要となります。

上肢筋力の増強のために、プッシュアップ動作を行います。

これは床ずれを予防するためにも重要です。

 

また、車椅子生活自立のために乗り移り訓練や車椅子操作訓練を行われます。

更に慢性期になると、麻痺した手足の筋肉につっぱりが生じたり、関節付近に余分な骨ができたりすることがあります。

 

症状によっては、内服薬の投与や神経ブロックの注射治療など医学的な治療が施行されることもあります。

 

維持期のリハビリテーション

回復期が過ぎると、維持期のリハビリテーションとなります。

 

維持期のリハビリテーションは、自宅に帰った後の生活を想定した内容となってきます。

回復期のリハビリで回復した筋肉や運動機能を維持するのがメインしつつも、患者ができる範囲で日常生活が送れるようにとするために、ストローで飲む・スプーンで食べる・上半身を起こすなど、普段からできるものが中心となってきます。

 

不完全型の脊椎損傷の患者によっては、手すりがあれば移動できる・車いすでトイレまで行けるなど、できる行動がかなり違うため、自宅で介護をしようと考えている場合には、患者に合わせた改装や設備の設置が必要となります。

退院してから改装となると、振動や騒音などで患者やご家族に負担がかかりやすくなるため、入院している回復期の間に改装を済ませていることが理想と言えます。

 

リハビリを怠ると筋肉が落ちると言うことが知られていますが、骨折も起きやすくなります。

歩行やリハビリなどで骨に適度な負荷がかからないと骨がもろくなっていくため、若い患者であっても骨粗鬆症となることがあります。

カルシウムなどの錠剤が医師から処方されることもありますが、やはり日々のリハビリに勝るものはないので、患者自身が積極的に動かしたり、また患者自身が動かすことが難しいのであれば、介護者がプッシュアップなどで関節を動かすようにしなければいけません。

 

また、脊髄損傷の患者や介護家族は自宅に閉じこもりがちとなるのですが、車いすに乗ってでもよいので散歩をするのもリハビリの一つになります。

四季の移ろいを肌で感じるのもよい刺激になりますし、歩くことで介護者の運動不足も解消することができます。

患者の方も車いすに座っているだけでもバランスを取ろうとするため、それだけでリハビリになります。

何より、自宅に閉じこもりぱなしの閉塞感を打ち払い、気分転換になりますので、ぜひとも取り入れたいリハビリプログラムの一つになります。

 

困った事、お悩みなど、香川・高松の弁護士がご相談に応じます。是非、ご相談ください。

 

【合わせてお読みいただくと参考になるページ】

急性期のリハビリにおける注意点とは?

回復期のリハビリは何に気を付けないといけないのか?

 

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