交通事故による脊髄損傷 体験談

その他の症状

 

 

脊髄損傷による症状には、損傷が直接引き起こす身体麻痺だけでなく、合併症や併発症といったリハビリテーションの過程において起こる二次的な症状もあります。

脊髄損傷による身体麻痺以外には、呼吸器合併症、循環器合併症、消化器合併症、褥瘡(じょくそう)などがあります。

 

1. 呼吸器合併症

頸髄を損傷すると、呼吸機能が失われます。

第四頸髄より高い部位で脊髄損傷となると、手足だけでなく呼吸筋も麻痺してしまうので、人工呼吸器がなければ生命を保つことができなくなります。

第四頸髄より低い頚椎レベルの脊髄損傷でも、せきがうまくできないので、痰づまりや肺炎が起こりやすくなります。

 

2. 循環器合併症

脊髄損傷患者は、脈が遅くなったりする除脈や起きあがった時に血圧が低下する起立性低血圧などが併発しやすいです。

また、循環する血液量の減少、全身浮腫、肺水腫などにもなりやすいです。

さらに足を動かすことができない場合、深部静脈血栓が生じやすくなります。

深部静脈血栓は俗にエコノミークラス症候群とも呼ばれます。

 

3. 消化器合併症

事故から1カ月以内の急性期には、ストレス性胃潰瘍や十二指腸潰瘍の危険性があります。

脊髄損傷患者は、潰瘍によって胃や腸に穴があいても痛みを感じないので、手遅れとなることがあります。

また、胃腸の動きも悪くなるので、麻痺性イレウス(腸閉塞)や宿便などを来すことがあります。

 

4. 褥瘡(床ずれ)

通常、長時間同じ姿勢で座ったり寝ていたりしていると、床や椅子に接している部分の血流が悪くなり、しびれるので無意識に姿勢を変えます。

しかし、脊髄損傷によって感覚を失っていると、しびれを感じることがありませんので、圧迫され続けた部位が血行不良となり、皮膚が壊死してしまうことがあります。

これを褥瘡といいます。

 

その他にも、脊髄損傷では自律神経系も損傷されます。

ですので、汗をかいたり、鳥肌を立てたり、血管を収縮・拡張させたりすることができなくなり、体温調節が困難となります。

さらに、麻痺した部位では代謝が不活発となるため、怪我などの治癒が遅くなります。

 

二次症状の対処方法・ケア

1. 呼吸器合併症

人工呼吸器の使用をしている場合もそうですが、していない場合でも一番怖いのが痰が気管に入ってしまう誤嚥です。

 

患者が自分で吐き出すのは難しいため、痰の吸引機を使うのが一般的です。

カテーテルは使い捨てで太さもいろいろあるため、「のどからすると嫌がるので、鼻からする」と言った場合には細めのカテーテルを使用するとよいでしょう。

 

また、痰の吸引機のリースやカテーテルの購入に市町村からの補助がある場合もあるので、問い合わせてみるとよいでしょう。

 

2. 循環器合併症

循環器合併症は、脊髄損傷で体を動かす機会が減るのが一番の悪化原因です。

ですので、日ごろからリハビリを兼ねた運動をするのが一番の対処方法になります。

 

自分で体を動かすことができない患者に対しては、足や腕などを曲げ伸ばしするだけでも血行を促進します。

また、肌をさするだけでも体温が上がり血流を促進させますので、介護者が高齢などでリハビリを行うことが困難ならば、簡単にできますのでお勧めです。

 

3. 消化器合併症

脊髄損傷患者は便秘になりやすいため、医者からも下剤が処方されることが多いです。

しかし、下剤が効きすぎたり、反対に慣れてしまって下剤が効かなくなったりすることがあります。

そのような場合には、おなかを軽く「の」の字を書くようにマッサージすると腸の動きがよくなります。

この際に力を入れてするのではなく軽くさする程度で、おなかの四隅(肋骨の下や腰骨の上の部分)を指でトントンとすると効果が上がります。

 

4. 褥瘡(床ずれ)

褥瘡は同じ姿勢でいることで引き起こるため、こまめな体位変換が予防ケアとして重要になります。

 

自動で体位を変えてくれるベッドもありますが、自宅では大掛かりとなるため使っている方は少ないと思います。

力が弱い女性や高齢者が体位変換する際には、かなりの力が必要な時もありますので、大変という声もあります。

 

そのような場合には患者の下にバスタオルを横にしいておくと、おむつ替えなどでベッドが汚れるのを防ぎ、患者の汗を吸い取ってあせもなどが出来にくくなり、また体位変換の際にはまきすのように片方だけをそっと引き上げると患者を横に向かせやすくなると一石三鳥の働きがあります。

 

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