交通事故による脊髄損傷 体験談

頸椎の損傷とは

 

 

脊髄はその位置によって、頭部側から脳と延髄に続いて、首の部分が頚髄(けいずい)、下側に向かって順番に、胸髄(きょうずい)、腰髄(ようずい)、仙髄(せんずい)と呼ばれます。
損傷した場合の名称も、その位置によって、頚髄損傷・胸髄損傷・腰髄損傷・仙髄損傷と呼ばれます。
これに、骨盤にある、脊髄末端から続く末梢神経系の損傷を含め、『脊髄損傷』と総称されます。
ここでは、各部の損傷について、上から順番に、頸髄から詳しく説明していきます。

 

基礎知識

これから説明していくにあたり、まず知って頂きたい言葉があります。
このあと、「○髄」と「○椎」という言葉が多く出てきます。
胸髄・胸椎、腰髄・腰椎、仙髄・仙椎などです。
「髄」の付く頚髄、胸髄、腰髄、仙髄は、脊髄の神経の部分を表し、これらを傷めた人達を総称して脊髄損傷者と呼びます。
また、「椎」のつく頚椎、胸椎、腰椎、仙椎は脊椎(背骨)の骨の部分を表します。
33個の椎骨(ついこつ)が椎間板(ついかんばん)というクッションを挟んで、首からお尻までつながり、椎骨の空洞部分を脊髄などの神経が通っています。

 

頚椎とは

頚椎(けいつい)は脊椎の上部で、首の部分を指します。
頚椎は7つの骨が椎間板をはさんで連なっており、首が動くことを可能にしています。
その中で、一番上で頭蓋骨につながっている部分を環椎(かんつい)、その下を軸椎(じくつい)とよび、その組み合わせ部分がもっとも大きく動くことができます。

首から下の全身の神経がここを通って脳とつながるため大事な部分であり、損傷すると様々な障害が出てきます。

 

頚髄を損傷すると

頚髄損傷は、前述の障害のほかに、一部は歩行が出来る場合もありますが、四肢のマヒが起こります。
さらに、心肺機能(呼吸)や自律神経機能(血圧の反応など)の低下が重大です。
また、頚髄損傷者はくしゃみやせきが困難になるため、のどを詰まらせないように注意が必要です。

特に第4頚椎より高位の損傷では嚥下に障害が出るため、飲み込む動作が不自由になります。
誤飲しやすくなり、肺炎の原因になってしまいますので、注意しなければなりません。

さらに、第3頸椎より高位に損傷がある場合、横隔膜に麻痺が起こり、自発呼吸ができなくなるため、人工呼吸器が必要となります。

 

頸椎損傷は個人差がある

脊髄損傷の中でも頚椎損傷は大きな障害が残るため、「頚椎損傷=全身麻痺」と、動くことも話すこともできなくなると考える方が多いです。
しかし、頸椎を走る神経は複雑かつ多数であるため、同じような事故で頚椎損傷を負われたとしても、症状には個人差があります。

また、一口に頚椎損傷と言っても、神経が完全に切れてしまうと動かせなくなるため「完全麻痺」となりますが、一部が切れていたり繋がりが不完全であった場合には「部分麻痺」となり、麻痺の度合いや範囲が大きく異なります。

話すことはできても、首から下はまったく動かせない。
話すことは不自由だが、わずかながらも腰を浮かせたり、指先を動かせる。
体のほとんどは麻痺しているが、腕だけは動かせる。
など、誰一人として全く同じ症状の患者はいないと言っていいほどです。

 

頚椎の脊椎損傷では室温管理が重要

脊椎損傷で麻痺が発症してしまうと、身体が動かせなくなるため、褥瘡(床ずれ)や排せつに対して注意を払われることが多いのですが、室温管理も重要となってきます。

麻痺の症状の一つに、「暑い・寒いを感じなくなる」と言うものがあります。
それと麻痺のために自律神経が働いていないことが多く、体温調整のための汗をかかない、もしくはかきすぎることがあります。
そのため本人は暑い・寒いを感じなくても、実際には熱中症や低体温症の危険性もあるため、日々の体温のチェックと合わせて、室温の調整を細かくする必要があります。

特に、麻痺をしている部分に刺激が加わると痙攣発作の症状が出ることがあるのですが、これは寒い時期に起こることが多いので、特に冬季には注意が必要です。
かといって、電気毛布やこたつなどを長時間使うと低温やけどの危険性もあるので、「1時間ごとに電気毛布との接地している体の表面をチェックする」「タイマーを使って長時間使わない」などの配慮が要ります。

 

 

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